【初心者必見】キャブコンの基礎知識を徹底解説!価格・維持費から選び方まで

「家族で快適に車中泊をしたいけど、どんなキャンピングカーを選べばいいか分からない…」そうお悩みではありませんか?僕も妻と車中泊を始めたばかりの頃は、同じように悩んでいました。

僕の愛車は、トヨタ・タウンエースをベースにDIYでカスタムした車中泊仕様車で、僕は色々な事情からキャブコンについてはあまり選択しになかったのですが、本格的なキャンピングカーを購入しようと思うと「キャブコン」という選択肢は絶対に悩む要素です。。

この記事では、僕がキャンピングカーショーで実際に見てきた経験や、自身のDIY経験を交えながら、「キャブコンバージョンとは何か?」というそもそも論的な疑問から、その魅力や注意点まで徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたのキャンピングカー選びのヒントが見つかるはずです。


キャブコンバージョン(キャブコン)とは?その魅力と注意点

「キャブコン」とは、「キャブコンバージョン」の略称で、トラックの運転席部分(キャブ)だけを残し、荷台部分にFRP(強化プラスチック)などで作られた箱型の居住空間(シェル)を架装したキャンピングカーのことです。

ちなみに、僕の愛車のように乗用車タイプの車をキャンピングカーしたものを「バンコンバージョン=バンコン」と呼びます。

一般的なキャブコンの装備

  • 居住空間: テーブルや対面式のシート、ベッド、キッチン、トイレ、シャワー、クローゼットなど
  • 電装系: 大容量のサブバッテリー、走行充電システム、ソーラーパネル
  • 空調: 家庭用エアコン、FFヒーター(燃料を燃焼させて温風を出す暖房器具)

メリット

  1. 圧倒的な居住空間の広さ: 車内で大人が立って歩けるほどの広さがあります。ベッドも常設されていることが多く、車内をリビングのようにしてゆったり過ごせます。家族での旅行や、連泊での長期滞在には最適です。
  2. 豊富な設備: キッチンやトイレ、シャワーなど、自宅と変わらない水回りを完備しているモデルが多いです。これにより、道の駅やサービスエリアだけでなく、場所を選ばず快適に過ごすことができます。
  3. 高い断熱性・遮音性: 専門的に架装されたシェルは、断熱材がしっかり入っているため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。また、外部の騒音も遮断してくれるため、プライベートな空間を確保できます。

デメリット

  1. 車両サイズが大きい: 全長や全高が大きいため、運転には慣れが必要です。また、狭い道や街中の駐車場に入れないことが多く、駐車場探しが大変になることもあります。
  2. 維持費・コストが高い: 新車価格は1,000万円を超えるモデルも珍しくありません。また、車体が重く燃費が悪いため、燃料費がかさみます。さらに、特殊な車体のためメンテナンス費用も高くなる傾向にあります。
  3. 普段使いには不向き: 買い物や通勤などの日常的な使用には適していません。そのため、キャンピングカーとは別に、日常用の車を所有する必要がある場合が多いです。

キャブコンを検討するなら知っておきたい基礎知識

キャンピングカーショーでキャブコンをリサーチした僕が、「これは知っておきたい!」と感じたポイントを3つ、深掘りしてご紹介します。

どんなトラックがベースになっている?

多くのキャブコンは、キャンピングカー用に特別に開発されたトヨタのカムロードをベースにしています。カムロードは、トヨタ・ダイナやトヨエースがベースのトラックで、キャンピングカーに改造しやすいようにフレームや駆動系が強化されています。このため、日本のキャブコン市場で圧倒的なシェアを誇っています。

僕のタウンエースは、運転席の下にエンジンがあるキャブオーバーというタイプですが、カムロードなどのキャブコンのベース車両は、エンジンの位置が前にある**FR(フロントエンジン・後輪駆動)**が主流です。これにより、室内の騒音や熱が抑えられ、快適な空間を作りやすくなっています。

気になる新車・中古車価格

キャブコンの新車価格は、装備やサイズにもよりますが、800万円から1,500万円以上が一般的です。シェルと呼ばれる居住空間は、職人さんが手作業で丁寧に架装しているため、どうしても高額になります。

一方、中古車市場を見てみると、500万円以下のモデルも多く見つかります。ただし、高年式・人気車種は価格が落ちにくく、状態の良いものは高値で取引されています。僕の場合、予算の面でキャブコンは選択肢から外れましたが、その分、中古のタウンエースで安く手に入れてDIYする楽しさを知ることができました。

維持費用・メンテナンスはどれくらい?

キャブコンの維持費は、一般的な乗用車やバンコンと比べて高くなる傾向にあります。

  • 税金: トラックベースなので、車両総重量や排気量に応じて自動車税や自動車重量税が決まります。普通乗用車よりは高くなることが多いです。
  • 燃料費: 快適な居住空間を確保する分、車体は重くなります。そのため燃費は約4~8km/Lとかなり悪くなる傾向にあり、ガソリン代や軽油代がかさみます。
  • 車検・メンテナンス: 専門的な点検や部品交換が必要になるため、通常の整備工場ではなくキャンピングカーを専門とするショップに依頼することになります。特にFRPシェルのひび割れ補修や水回りのメンテナンス、大容量のサブバッテリー交換などは、費用がかさむ場合があります。

キャブコンとバンコンの違いをDIY経験者が徹底比較

キャンピングカー選びで必ず出てくるのが、キャブコンとバンコンの比較です。僕もタウンエースをDIYでカスタムする際、この2つの違いを徹底的に調べました。

バンコンは、ハイエースやタウンエースといった商用バンの内装を架装したキャンピングカーです。基本的な構造は元のバンと同じなので、キャブコンよりもサイズがコンパクトで、普段使いもできる点が大きな違いです。

DIY経験から見たキャブコンとバンコンの違い

  • 【内装DIYの難易度】
    • バンコン: 僕はタウンエースの荷室をDIYでカスタムしましたが、バンコンは内装の凹凸が少ないので、比較的簡単にベッドや棚を設置できます。ただ、天井や壁の断熱材施工など、専門的な知識も必要になります。
    • キャブコン: プロが専門に架装するため、DIYでのカスタムはほとんど必要ありません。僕がキャンピングカーショーで見たキャブコンは、完成された美しい内装で、DIYでは難しい快適な空間が最初から用意されていました。
  • 【車中泊スタイル】
    • バンコン: 僕たちは一泊の釣りの旅がメインなので、大容量のバッテリーシステムは組まず、ポータブル電源を利用しています。これは、バンコンの限られたスペースを有効活用するためでもあります。
    • キャブコン: 大容量のサブバッテリーシステムや、シンク、トイレといった本格的な設備が標準装備されているモデルがほとんどです。これにより、連泊での長期旅行や、災害時のシェルターとしても活用できる点が大きな魅力です。

僕自身の車中泊スタイルは「一泊旅」が基本なので、キャブコンはオーバースペックに感じました。しかし、キャンピングカーショーで実際に見たキャブコンの「家」のような広い室内空間は、家族で旅をするならこれほど快適なものはないだろうと感動しました。もし予算と駐車スペースに余裕があれば、キャブコンは間違いなく最高の選択肢の一つです。


まとめ:あなたにとって最適な一台を見つけよう

この記事では、キャブコンとは何か、そしてバンコンとの違いを解説しました。

  • キャブコンは、広い居住空間豊富な設備が最大の魅力です。長期の家族旅行や、車内で快適に過ごしたい人におすすめです。
  • バンコンは、普段使いもできてコストを抑えたい人、そしてDIYで自分だけの空間を作りたい人に最適な選択肢です。

僕のようにDIYで車中泊の楽しさを知るのも良いですし、最初から完成されたキャブコンで快適な旅を始めるのも素晴らしい選択です。

どちらのスタイルが自分に合っているか、家族と話し合ってみてください。そして、もし可能なら、キャンピングカーショーやレンタルで実際に体験してみることを強くお勧めします。この記事が、あなたの理想のキャンピングカーを見つける一助となれば嬉しいです!