【完結編】タウンエースの車中泊用自作ベッドキットを予算約6.5万円DIY!(後編)

タウンエースの車中泊用ベッドキット自作DIY完結編

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前回の「土台編」では、タウンエースの広大な荷室にガッチリとした骨組みを組み上げました 。しかし、土台だけではまだ「木の箱」が載っている状態に過ぎません 。ここからがいよいよ本番、居住性の要となる「多機能棚」と、快適な眠りを実現する「ベッドマット(クッション)」の製作です 。

既製品のような使い勝手を求めつつ、自作ならではの「一工夫」を盛り込んでいく作業は、まさにDIYの醍醐味です 。特に今回は、有名メーカー「MGR Customsさんのベッドキット」の設計思想をリスペクトしつつ、独自のギミックでさらに自分好みにブラッシュアップしてみました 。いよいよ完成へと向かう、熱い後半戦の記録をお届けします !

タウンエース用自作ベッドキットのDIY① 【自作】タウンエースの車中泊用ベッドキットを予算約6.5万円DIY!(前編)

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理想を形にする「多機能棚」の設計と戦略的な資材準備

今回の棚製作において、僕が絶対に譲れなかった機能が2つあります 。それは、「テーブルを取り付けて車内で食事ができること」と、「ベッドマットを敷いたままでも棚の蓋が開閉できること」です 。これらは、妻がMGR Customsさんのベッドキットを見て心惹かれた機能でもありました 。

※以下の画像はスワイプでめくれます。

設計図を引くにあたり、天板を950mm、棚本体を850mmとしましたが、実はこの数値に厳密な根拠はありません 。収まりが良いサイズを現物合わせで適当に作った結果なのですが、これがDIYの面白いところです

上記の設計図僕の「雑採寸」で作ったものですので、信用せずにご自身で採寸する事をおすすめします(笑)

土台の端材を1mmも無駄にしない、執念の「コストカット術」

今回の棚については、大半の素材をベッドキットの土台を作った際に出た「余った素材」で構成しています 。追加で購入したのは、以下の最小限の木材のみです

  • パイン集成材(1820×幅300×厚さ18mm):1枚 4,048円
  • パイン集成材(700×幅350×厚さ18mm):1枚 2,464円
  • テーブル受け用素材(国産杉 厚10mm×幅85mm×長さ950mm):1枚 605円
  • 高さ調節用素材:材木屋の格安端材 100円

また、木材以外に購入した細かいパーツなどは以下となります。

  • テーブル脚(IKEA(イケア) ADILS 脚 ブラック):980円
  • テーブル脚(IKEA(イケア) OLOV 脚 伸縮式 ブラック):¥1,480
  • 鬼目NUT Aタイプ M6x10 【10個入り】:¥750
  • 亜鉛合金アンティーク 取っ手 10 個 セット:¥1,209
  • ステンレス製 スライド蝶番 キャビネットヒンジ:¥749
  • マグネット ドアキャッチ:¥1,299
  • 蝶ボルト(M6×30mm 2本/M6×60mm 2本):¥810
  • ステンレススチール製 90度直角L字金具 – 10パック、M4 * 16ネジ付き:¥590

【便利ギミック】IKEAの脚と鬼目ナットで実現する「面一(ツライチ)テーブル」

テーブルの脚には、キャンピングカー専用品ではなく、あえてIKEAのテーブル脚(ADILS/OLOV)を採用しました 。ADILSは1本980円と安価で軽量、OLOV(1,480円)は伸縮式で非常に便利です 。僕は仕事場のデスクDIYなどで使い慣れていたため、この信頼と実績のあるパーツを活用しました 。

※以下の画像はスワイプでめくれます。

IKEA(イケア) ADILS 脚 ブラック

IKEA(イケア) OLOV 脚 伸縮式 ブラック

「鬼目ナット」による縦横自在な固定術

ここでこだわったのが、テーブルの固定方法です 。

「鬼目ナット」を板受け部分に埋め込み、蝶ボルトで固定する仕様にしました 。

専門用語解説:鬼目ナットとは? 木材にボルトが通る「ネジ穴」を作ることができる金具です 。これがあれば、木材へのボルト固定が驚くほど簡単かつ強固になります

鬼目ナットとは?

テーブルの天板には3か所の固定穴を開け、縦置き・横置きの両方に対応させました

※以下の画像はスワイプでめくれます。

テーブルの置き方で脚をつける場所を変更。

普段はこの置き方でL字に座って使ってます。

鍋やPC作業に際はこのくらいの幅(70cm)は使いやすい

  • 横置き: 鍋などの大きな調理器具を使う料理や、パソコンでの集中作業に最適です 。
  • 蝶ボルトの採用: 工具なしで設営・撤収が可能です 。持ち手の突起が邪魔に感じることもあるので、将来的に平らなボルトへの変更も検討中です 。

テーブルを少しでも広く使う「段差ゼロ」へのこだわり

MGR Customsさんのベッドキット仕様では天板の上にテーブルを乗せるため段差ができますが、僕はどうしても「面一(ツライチ)」にしたかった 。そのため、天板の下にテーブル受けを設ける工夫をしました 。

ただし、この「面一」を追求した結果、棚のドアを開ける際にテーブル受けと干渉してしまうという課題が発生しました 。干渉を避けるためにドアに少し隙間を作る必要がありましたが、「隙間から落ちるような物入れないから別にいいんじゃない?」という妻の一言で解決しました 。実用性重視で突き進むことにしました

ベッドキットの棚に出来ている隙間
もっと隙間を少なくしても干渉はしないとおもうのですが、、いつもの「雑」作業で多めにカットしちゃいましたw

組み立て・塗装・設置:アバウトな設計図が「秘密基地」として結実するまで

棚の組み上げ自体は設計図通りに切り出した材料を木ネジで組んでいくだけのシンプルな作業です 。仕上げにステンレス製のスライド蝶番(749円)やマグネット式のドアキャッチ(1,299円)、アンティーク風の取っ手(1,209円)を取り付け、利便性とデザインを整えました

塗装は、未塗装だった土台部分も含め、ワトコオイルで妻が丁寧に塗り上げました 。横浜の住宅密集地での作業ということもあり、材料の切り出しは平日の日中、音があまり出ない組み立ては妻も休みの土日など。音への配慮には気を遣いましたが、ようやく「木の箱」が「家具」へと昇華しました 。

※以下の画像はスワイプでめくれます。

家にあったナゾの金具で内側を固定

塗装は妻の仕事です。

無事に組みあがってこんな感じに。

バックドア外テーブルの裏技

テーブル脚に伸縮式の「OLOV」を混ぜた理由は、バックドアを開けて「外テーブル」として使うためです 。地面までの高さは車内とは異なるため、伸縮脚で調整しつつ、足りない分は端材でかさ上げして接続できるようにしました

※以下の画像はスワイプでめくれます。

バックドア外仕様ではOLOVの伸縮脚を地面状態に合わせ調整して使います。

両サイドにアウトドアチェアを置いて使います。ちなみに家の駐車場でたまにこれで妻と飲んでますw

フロアパネルに鬼目ナットを打ち込んで、端材でかさ上げして使ってます。

実際に飲んでる絵w

リアシートの「背中」を快適に!硬質ウレタンによるスカスカ解消術

タウンエースは商用車ゆえ、リアシートの背もたれ裏は驚くほどスカスカで、金属フレームが浮き出た40mm前後の空洞になっています 。このままでは到底座れません

リアシートの「背中」がすかすかになっているイメージ
写真がなかったのでAIで作ったのですが、、なんか配置がおかしいです(笑)が、シートの形状はおおむねこんな感じ

予算に余裕がある方には、プロダックスさんの専用クッションパーツもおすすめです 。

引用:プロダックス様

しかし、僕はさらなるコストカットのため、厚さ50mmの「硬質ウレタンフォーム チップクッション」(3,990円)を自分で敷き詰めました 。

フレームを覆うように溝を作る加工を施しましたが、50mm厚は少々欲張りすぎたかもしれません 。中身がややパンパンになり、シートカバーを閉めるのが一苦労でしたが、座り心地は格段にアップしました !

リアシートの背中の空洞にウレタンクッションを入れた写真
写真でみるとそんなでもないですが、押すと結構ぎちぎちなんですが、妻は座り心地が好きみたいです。

【最大の山場】ベッド用クッション製作:ミシン使用歴「家庭科以来」の挑戦

いよいよ、ベッドキット製作における最大の難所「ベッド用クッション」の作成です 。僕も妻もクッションなんて作ったことはありません 。ネットで調べると、大きく分けて2つの方法があることがわかりました

1. 一枚布を引っ張ってタッカーで留める方法

最もオーソドックスで簡単な方法です 。僕もタウンエースのサイドパネルを張り替えた際はこの方法で行いました 。

検討中、こちらの作り方を参考にしてました。

上記の動画以外でも、僕たちが生地を買った「DIYショップ RESTA」さんがわかりやすい解説をしていました。

2. クッションの厚み分の「マチ」を縫う方法

クッションの厚み(50mm)に合わせて布を縫い合わせ、ヨレのないカバーを作る方法です

実際にこの作り方と手順をベースにして制作しました。

僕たちが選んだのは、あえて難しい「2. マチを縫う方法」でした 。 理由は明確です。

  • 仕上がりの美しさ: 1枚布のタッカー留めだと、布の厚みや硬さによって端がヨレやすい 。
  • 沈み込みの防止: 50mmの厚みがある場合、布を引っ張って留めるだけだと端が沈んでしまう懸念があった 。
  • 挑戦心: どうせなら、より難易度の高い方法で完璧なものを作ってみたかった !

二人ともミシンなんて家庭科以来なので、余裕で20年は触ってないですが、この方法なら伸縮性の少ない生地でもきれいに仕上がるというメリットもあり、決断しました 。

賢い生地選び:サンプル取り寄せのススメ

生地選びで僕が声を大にして伝えたいのは、「サンプルの取り寄せ」の重要性です 。ネットの生地屋さんの多くは、数点まで無料、あるいは100円〜300円程度の安価でサンプルを提供してくれます 。

「画面で見た色と全然違う!」という失敗を防ぐため、僕たちは大量のサンプルを取り寄せ、実際に車内のウッドパネルの色と合わせながら吟味しました

クッション用生地サンプル写真
これで1/3くらい(最終選考に残っているもの)

最終的に選んだのは、シンコール アンドパレットの「T-9085(グリーン)」です 。

  • 理由: ウッドに合う定番の色味であること、比較的安価(7,812円)だったこと、そして加工しやすそうな厚みだったことです 。
    ※10cm(1個):237円→購入個数:36個(長さ:360cm、幅137cm)=7,812円(送料別)

快適な座り心地を求めて:クッション素材の選定

次は中に入れるクッション素材です 。通常はチップウレタンを使用しますが、ネットの情報によると、座面には「高弾性ウレタンクッション」を敷くと座り心地が劇的に良くなるとのこと

リサーチの結果、最初からチップウレタンと高弾性ウレタンが一緒になっている製品を見つけ、こちらを採用しました 。

  • 選んだ素材: #80チップウレタン+片面高弾性ウレタン 50mm厚(1200×2000mm)
  • 価格: 9,091円。別々で揃えるより若干オトクでした 。
  • 注意点: サイズ的にロスが少ないぴったりサイズなので、失敗は許されません(笑) 。

板との接着には、コニシのボンド G17スプレー(1,009円)を使用しました 。

生地の裁断:正確な下準備が成功の鍵

生地とスポンジが揃ったところで、いよいよ加工に入ります 。生地の量はそこまで余裕がないため、失敗は許されません 。そのため、あらかじめ作成しておいた「裁断設計図」に基づき、慎重に切り出していくことにしました

  • 裁断設計図の重要性: 生地を無駄なく使い切るために、事前にパズルのように配置を計算した設計図を用意しました 。
  • 使用する道具: 裁断には、布専用の「裁ちばさみ」が必須です 。100円ショップの手芸コーナーなどでも手に入るので、用意しておきましょう 。
  • 下準備は僕の担当: 後のミシン作業にスムーズに入れるよう、裁断作業は僕が事前に済ませておきました 。

※以下の画像はスワイプでめくれます。

このシリーズでは最後になりますが・・・
上記の設計図僕の「雑採寸」で作ったものですので、信用せずにご自身で採寸する事をおすすめします(笑)

ドキドキのミシン縫いへの挑戦(妻が)

ミシン当然持ってなかったのですが、、僕の実家に聞いたら10年前くらいに買った全然使ってない電動ミシンがあるとの事で、車でひとっ走りして借りてきました 。前日から小さな布で何度も練習を重ね、いざ本番へ 。僕が仕事に行っている間、妻が一人でミシンに立ち向かってくれました 。仕事中に届いた「無事に縫えた」という写真1枚は、今でも忘れられません 。

送られてきた写真。・・・作業工程の写真は一切なし(泣

また、50mm厚のウレタンカットには、ダイソーの「パン切包丁」が良いとネット情報で知りました。専用の道具でなくても、驚くほどサクサクときれいにカットできるので、これから挑戦する方はぜひ試してみてください 。(僕たちは元々ダイソーのパン切包丁で持ってましたw)

⑤仕上げ作業:タッカーを打つ手に込める愛着

最後は、出来上がったカバーにウレタンを包んだ板を差し込み、裏側をタッカーで留めて完成です 。角がシワにならないよう、少しずつ引っ張りながら打っていくのが綺麗に仕上げるコツです

※以下の画像はスワイプでめくれます。

裏側をぐるっと一周タッカーで打ちます。ちなみに、板に空気穴を開けています。

端はこんな感じでいっぱい打ってます。

正直、ちょっと素人臭がプンプンの仕上がりですが、それも「味」ってことで気に入ってます。

まとめ:ついに完成!総額約6.5万円。既製品に負けない「自分たちだけの物語」

ついに、タウンエース自作ベッドキットが完成しました !前編・後編合わせた総額は約6.5万円 。当初の予算よりは膨らみましたが、既製品のよりかなり安く、理想をてんこ盛りに詰め込んだ空間を手に入れることができました 。

※以下の画像はスワイプでめくれます。

なかなかきれいに収まったかと思います。

クッションの縫製は多少歪んでますがまぁ、素人なので味という事で。

普段はこんな感じで物が入ってます。

実際の堤防釣り車中泊中

ドアを開けるたびに漂う天然木の香りと、妻と二人で苦労した記憶 。このベッドキットは、単なる寝床ではなく、僕たちの旅の物語そのものです 。と、いう表現はかっこつけすぎかなぁ~と思いますが、そのくらい思い出深い作業にはなりました。

正直、ここはもっと丁寧に仕上げればよかった!とか、ここは別の材料を使えばよかったかなぁ~とか、色々考える事はゼロではないですが、とても良い経験になったので次の制作機会に活かそうと思ってます。

タウンエース用自作ベッドキットのDIY① 【自作】タウンエースの車中泊用ベッドキットを予算約6.5万円DIY!(前編)

棚・テーブル制作で追加購入した部材

クッション制作用に購入した部材

今回の作業で使った工具(必須)

自宅で木材加工する際に使う工具

あったら便利なアイテム