車中泊DIYに必要な工具まとめ|筆者の経験を踏まえ解説

「車中泊のカスタムを始めたいけど、どんな工具が必要なんだろう…」

「DIYって難しそうだけど、何から揃えればいいか分からない…」

そう思っていませんか?僕はDIYは結構好きで、自宅や仕事用の事務所スペースのちょっとした棚等はもともとDIYで作っていたので、多少の電動工具はもっていましたが、初めての車中泊DIYを始める前は、工具の知識がほとんどなく、何が足りないのかが分かっていませんでした。

この記事では、僕が愛車のタウンエース(S402M)をカスタムする際に実際に使った工具を、用途別にまとめました。それぞれの工具がどんな場面で役立つのか、ちょっとした工具の使用談を添えてご紹介します。

各カスタムの詳しい作業内容は別の記事でご紹介しますが、この記事を読めば、あなたが車中泊DIYを始めるための第一歩がきっと見えてくるはずです。


車中泊DIYに必須の基本工具

DIYの規模にもよりますが、以下の工具は、ほぼすべての工程で活躍する、いわば「DIYの相棒」や、自宅で木材を加工しない場合でもあると便利かも?な工具です。

工具名説明用途価格帯筆者コメント
内装はがしプラスチック製や金属製のヘラのような工具。ドアや天井の内張りパネルを外す際に必須。内張りクリップを破損させずに取り外すために使います。500〜2,000円僕のタウンエースのような古い車は、クリップが硬化していてとても外しにくいです。金属製とプラスチック製の両方を持っていると、場所に応じて使い分けできて便利ですよ。
金切鋏金網や厚手のシートを切るのに適したハサミ。デッドニングシート(制振材)のカットに重宝します。DIY用の強力な万能ハサミでも代用可能です。1,500〜4,000円僕も安い万能ハサミを使いましたが、問題なく作業できました。ただ、デッドニングシートを大量に切る場合は、金切鋏の方が作業効率は良いかもしれません。
電動ドリル・ドライバービス締めや下穴開けに使う電動工具。木材の組み立てや、パネルの固定など、ほとんどの車中泊DIY工程で使う必須工具です。4,000円〜これを手作業でやるのは考えられません(笑)。バッテリー式のものなら、電源がない場所でも作業できて非常に便利です。最初に買うべき工具の一つだと思います。
木工ヤスリセット目の粗さが異なる複数のヤスリのセット。木材の角を丸めたり、細かなサイズ調整をしたりする際にかなり使います。1,000〜3,000円ベッドキットのクッションマットの台を加工するときに、微妙なサイズ調整で大活躍しました。Amazonなどで安価なセットが手に入ります。
鬼目ヤスリ(のこヤスリでも可)木工ヤスリよりも目が粗く、木材をガリガリ削れるヤスリ。木材のサイズを大きく削る場面や、粗削りに便利です。1,000〜2,000円僕も各所の加工でサイズを少し間違えたときに使いましたが、本当にあっという間に削れて感動しました。持っておくと安心な工具です。
のこぎり木材を切るための基本的な工具。大きな電動工具がない場合でも、こののこぎり一つあれば木材のカットが可能です。1,000〜4,000円僕は折りたたみ式の安価なものを一つ持っていますが、最終的な微調整やちょっとしたカットで重宝しました。
ノミ木材を彫るように削るための工具。筆者にとっては必須ではありませんでしたが、天井のパネルやベッドキットの細かな溝を作る際に使用しました。1,500円〜あれば便利ですが、ヤスリなどでも時間をかければ代用可能です。

自宅での木材加工に便利な電動工具

広い作業スペースや防音環境がある場合、以下の電動工具があれば作業効率が劇的に向上します。

工具名説明用途価格帯筆者コメント
丸のこ直線的な木材カットに特化した電動のこぎり。天井の羽目板やベッドキットの骨組みなど、木材の直線カットに絶大な威力を発揮します。6,000円〜僕はお風呂場で材料カットを何度もやりましたが、のこぎりでは考えられないスピードです。自宅に作業場所がない場合でも、ホームセンターの加工室を利用する手もあります。
ジグソー曲線カットやくり抜きに特化した電動のこぎり。羽目板の角部分やベッドキットの蓋のくり抜きなど、曲線部分の加工には必須です。
5,000円〜
プロが使うような本格的なものでなくても、フリーハンドで使えるジグソーがあれば十分です。僕もベッドキットの天板をカットする際に大活躍しました。
電動トリマー木材の端を面取りしたり、溝を彫ったりする工具。木材の角を丸くする面取り加工などに使います。これがあるとプロのようなきれいな仕上がりになります。5,000円〜僕は妻に「欲しい!」と嘆願しましたが、予算の関係で却下されました(笑)。仕方なくヤスリで手作業で面取りしましたが、すごく時間がかかった&仕上がりが素人っぽくなってしまった失敗談があります。
小型サンダー木材の表面を研磨し、滑らかにする工具。木材の面を均一に研磨するのに便利です。4,000円〜僕が使ったものが安かったからか、結構大きな音がするので周囲に気を使いながらの作業でした。近隣への配慮は必要だと思います。

その他、作業を助ける便利工具

ここからは、必須ではないけれど、あると作業がグッと楽になる便利工具を紹介します。

工具名説明用途価格帯筆者コメント
レーザー墨出し器レーザー光で水平線や垂直線を出す工具。天井のウッド化など、正確な基準線が必要な作業で役立ちます。3,000円〜僕は天井の羽目板を張るときに使いました。正直、なくてもどうにかなるかもしれませんが、安価なものも売っているので、持っておくと安心です。
ホールソー電動ドリルに取り付けて、大きな円形の穴を開ける工具。天井のウッドパネルにLEDライトを埋め込む際などに使います。2,000円〜僕の場合は天井のLEDは外付けの充電式にしたので使いませんでしたが、埋め込み式を考えているなら必須です。
タッカーホッチキスの強力版。木材や布などを固定する工具。サイドパネルの張り替えや、ベッドキットのマットカバーの作成に必須です。300円〜ダイソーなどの100円ショップでも十分使えるものが売っています。僕も安価なものを使いましたが、問題なく使えました。
ミシン布を縫い合わせるための道具。ベッドキットのマットカバーを作る際に、生地に帯をつけてサイドをきれいに仕上げるのに使いました。5,000円〜妻と実家から借りて練習しながら作りました。マットカバーのクッションをどう固定するか?という部分でかなり苦労しました。
パイプカッター金属パイプをきれいにカットする工具。イレクターパイプなどでベッドキットやテーブルの脚を作る場合に便利です。1,000円〜僕のベッドキットは木材で作ったので買いませんでしたが、スチール製の骨組みを考えているなら持っておきたい工具です。

まとめ:車中泊DIY工具選びのポイント

今回は、車中泊DIYで役立つ工具を紹介しました。

工具選びのポイントは、**「まずは必須の基本工具から揃える」**ことです。電動ドリル・ドライバーや内装はがしがあれば、簡単なカスタムは始められます。

そして、DIYの規模ややりたいことに合わせて、少しずつ工具を買い足していくのがおすすめです。ホームセンターの加工室を活用すれば、大きな丸のこなどを買わなくても木材のカットはできます。

完璧な仕上がりを目指すか、DIYのプロセスを楽しむかによって、必要な工具は変わります。ぜひこの記事を参考に、あなただけの車中泊DIYに挑戦してみてください!