【車中泊】タウンエースと軽キャンパー徹底比較!初心者向けにメリット・デメリットを解説

「車中泊を始めたいけど、タウンエースか、それとも軽バンか…」 「軽キャンパーは可愛いけど、二人だと狭くないかな?」 「初期費用や維持費をできるだけ抑えたいんだけど、結局どっちが安いの?」

そう思っていませんか?僕もタウンエースを購入する前は、軽キャンパーとどちらにするか、わりと悩みました。特に、僕の愛車と同じくコンパクトで車中泊カスタムのベースとして人気の、スズキ・エブリイやダイハツ・アトレーは有力な選択肢でした。

この記事では、僕が実際にタウンエースに乗って感じていることや、キャンピングカーショーで軽キャンパーを見て感じた経験を交えながら、タウンエースと軽キャンパーのメリット・デメリットを徹底比較します。

この記事を読めば、あなたの車選びのヒントが見つかり、後悔のない選択ができるはずです。


タウンエース vs 軽キャンパー徹底比較!

まずは、車中泊で特に気になるポイントを比較表にまとめました。

比較項目トヨタ・タウンエース軽キャンパー(エブリイ/アトレーなど)
全長約4.0m3.4m以下
全幅約1.6m1.48m以下
室内長約2.0m約1.9m
新車価格約200万円〜約150万円〜
中古価格相場約80万円〜約50万円〜
燃費WLTC: 12.9km/LWLTC: 15〜18km/L
自動車税約1万円台軽自動車税(〜1万円台)
車検毎年(4ナンバー)毎年(4ナンバー)

※上記は概算です。グレードや年式、モデルによって数値は変動します。

サイズと取り回しのしやすさ

タウンエースもコンパクトですが、軽キャンパーはさらに一回り小さく、日本の狭い道路や住宅街でもスイスイと走ることができます。これは、軽自動車の規格(全長3.4m以下、全幅1.48m以下)によるもので、小回りが非常に利きます。

一方、車内空間はタウンエースの方が有利です。室内長は約2mと、ベッドを常設しても足元に余裕があります。軽キャンパーの室内長はタウンエースより約10cm短いですが、背が高い人でも足を伸ばして寝られる十分な広さです。

費用と維持費

初期費用を抑えたいなら、軽キャンパーが最もコスパに優れています。新車価格も中古車価格もタウンエースより安く、手軽に車中泊を始めたい方には大きな魅力です。

また、維持費においても軽キャンパーに軍配が上がります。自動車税は軽自動車税が適用されるため、普通車であるタウンエースよりも安く済みます。燃費も一般的に軽キャンパーの方が良い傾向にあり、ランニングコストを抑えたい方には最適です。

車内空間とDIY難易度

室内空間の広さはタウンエースが勝りますが、車中泊カスタムのしやすさはどちらも互角です。タウンエースは床がほぼフラットなのでベッドキットのDIYがしやすいです。一方、軽キャンパーは、その小さな車内に収めるためのベッドキットや棚などが市販されており、DIYの情報も非常に豊富です。

また、近年、キャンピングカー業界全体に占める軽キャンパーの割合は増加傾向にあり、その人気の高さを物語っています。2023年のデータでは、新規登録されたキャンピングカーのうち約4割が軽自動車でした。**このことからも、軽キャンパーが手軽な車中泊の選択肢としていかに普及しているかが分かります。


筆者の実体験から見る各車両のメリット・デメリット

僕が車中泊のベース車両を検討していた時、妻と二人でキャンピングカーの展示会に行きました。そこに展示されていた軽キャンパーを見て、僕が強く感じたのは「限られた空間にここまで装備が詰め込めるのか!」という驚きでした。

  • 軽キャンパーのメリット:
    • コストの低さ: 新車・中古車どちらも安く、維持費も安いので、車中泊を始めやすい。
    • 手軽さ: 普段使いの買い物や通勤にも使えるため、一台で何役もこなせます。
    • 驚くほどの機能性: 小さなボディにテーブルやベッド、簡単な調理スペースが巧みに設計されていました。特にソロやペアでの利用なら、十分すぎるほどの装備です。
  • 軽キャンパーのデメリット:
    • 二人だと少し狭い: 夫婦二人で車中泊をする場合、就寝スペースは確保できても、くつろぐためのスペースはかなり限られます。大きな荷物も置き場に困るかもしれません。僕たち夫婦は、二人でのびのび過ごしたいという気持ちが強かったので、最終的に軽キャンパーの購入は見送りました。
    • 走行性能: 軽自動車なので、長距離の高速道路や坂道ではパワー不足を感じることがあります。
  • タウンエースのメリット:
    • 広さのバランス: 軽自動車より一回り広いので、二人での車中泊もゆったり過ごせます。
    • DIYのしやすさ: 荷室の床がフラットなので、DIYの計画が立てやすく、ベッドや棚の設置が簡単でした。
  • タウンエースのデメリット:
    • 維持費: 軽キャンパーよりは維持費がかかります。
    • 取り回し: 軽キャンパーに比べると、小回りが効かないと感じることがあります。

ユーザータイプ別おすすめ診断

結局、タウンエースと軽キャンパー、どちらがあなたに合っているのでしょうか?

タウンエースが向いている人

  • 夫婦やカップルなど、二人での車中泊がメインの人
  • 普段使いとのバランスを重視し、適度な積載量や広い車内空間が欲しい人
  • DIYでオリジナルの空間を作りたいが、広さの面で余裕が欲しい人

軽キャンパーが向いている人

  • 一人でのソロ車中泊がメインの人
  • 初期費用と維持費を何よりも重視したい人
  • 日常の足として、小回りの良さを最優先したい人

まとめ:最高の相棒を見つけるためのアドバイス

この記事では、タウンエースと軽キャンパーの比較を通じて、それぞれの魅力と注意点をお伝えしました。

どちらの車も、車中泊を始めるのに最適な選択肢です。大切なのは、**「あなたの車中泊スタイル」**を明確にすること。

僕のように釣りやキャンプ道具をたくさん積みたい、夫婦二人でゆったり過ごしたいならタウンエースがおすすめです。一方、ミニマルな旅を楽しみたい、一人で自由に旅をしたいなら軽キャンパーが最高の相棒になるでしょう。

最終的な判断を下す前に、ぜひ一度、試乗やレンタルをして、実際にそれぞれの車のサイズ感や乗り心地を体験してみてください。それが、後悔のない車選びに繋がる一番の近道です。